廣瀬保夫センター長(救急科部長)より
救急救命・循環器病・脳卒中センターについて
新潟市民病院救命救急センターは、1987年の開設以来、本多拓初代センター長、山崎芳彦第2代センター長のもと、新潟市とその周辺地域の救急医療の中核医療機関としての役割を果たしてきました。2007年11月に現在の地に移転した際に救命救急・循環器病・脳卒中センターと改称し、更にレベルアップした救急医療を目指して日々頑張っています。当センターの特徴は、救急専従医を核として全診療科の協力のもと、質の高い救急集中治療を行っていることです。新潟市消防局と協働してワークステーション方式によるドクターカーも開始しました。2022年度は、救急患者総数11,604名、救急車・ヘリコプター搬入6,287件、ドクターカー出動717件、病院外心肺停止患者搬入数278名にのぼっています。
当院の救急科は、1999年に救急専従医3名で発足しました。その後救急を志す少しずつ若い医師が集い、現在では常勤スタッフ11名、後期レジデント5名の計16名で診療にあたっています。われわれの主たる診療フィールドはERとICUです。そしてドクターカー運用やメディカルコントロール参画により、プレホスピタルケアにも積極的に取り組んでいます。また地域社会全体の救急ともいえる災害医療も重視しています。ACLS、ICLS、JATEC、JPTEC、PALSなどの救急医療標準化プログラムも、教育はもちろん日常診療の中で実践しています。
私たち新潟市民病院救急科のミッションは、新潟地域の救急患者さんたちに質の高い救急医療を提供することです。そのためには、自らの能力はもちろん、全診療科医師、コメディカル・スタッフ、時には一般市民の皆様の力も総動員させていただき、患者さんの治療にベストを尽くすことをモットーとしております。
今後とも、皆様のご指導、ご支援のほどをよろしくお願いいたします。
概要
昭和48年 | 新潟市民病院開院 |
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昭和62年 | 救命救急センター開設 |
平成19年 | 新潟市民病院移転(660床)
救命救急・循環器病・脳卒中センターとなる(50床)
医療圏:新潟圏域80万人程度対象 |