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リハビリテーション技術科

リハビリテーションとは

もともと社会的権利や資格の回復を意味する言葉ですが、一般的には脳卒中や老人病など、治療期間が長期にわたる方の生活や社会復帰などを援助するための技術や方法をさします。 これらは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門スタッフが担当しますが、患者さんの生活の支援には看護師などの他部門スタッフやご家族などの協力が不可欠であり、 この意味からチームアプローチが重要であるといわれています。

 当科のスタッフ数について

理学療法士(臨時・嘱託) 12人(1人)
作業療法士 5人
言語聴覚士(嘱託) 4人

認定・専門資格取得技師

  • 専門理学療法士(神経理学療法):1名
  • 認定理学療法士(発達障害):1名
  • 認定理学療法士(呼吸):1名
  • 呼吸療法認定士:9名
  • 心臓リハビリテーション指導士:6名

 リハビリテーション技術科の業務概要

当院は救急指定病院であることから、主にけがや病気になられて入院してまもない患者さんに対して理学療法、作業療法、言語聴覚療法を行っています。 併設センターである救命救急・循環器病・脳卒中センターや周産期母子医療センターに入院中の患者さんも対象とすることが大きな特徴となっています。 また、総合病院であることから、整形外科、神経内科、脳外科を中心に、小児科、呼吸器科、皮膚科など多くの科の患者さんに対して治療が行われています。


理学療法(Physical therapy)の紹介

理学療法とは、病気、けが、寝たきりなどによって身体が不自由になった方々に対し、身体と心の両面から機能回復や維持をはかる医療の1分野です。実際には、専門の理学療法士が患者さんの個人にあわせて、適切な方法や目標を設定し治療を進めます。

理学療法室風景理学療法室風景

理学療法の治療内容について

運動療法筋力、関節可動域、バランス、痛みの改善などを通して日常生活動作(起きる、すわる)、歩行などの運動機能を向上します。
物理療法 温熱療法、水治療法、光線療法、電気療法などにより痛みや血液循環の改善をはかります
日常生活動作訓練 日常生活を円滑に行うために必要な動作(階段昇降、トイレなど)の指導を行います。

症状別の治療内容について

救命救急・循環器病・脳卒中センターでの治療
急性期の理学療法としては、安静臥床による関節拘縮や床ずれ、心肺機能低下などの予防を目的に、良肢位保持や関節可動域訓練、座位訓練などを行い、早期離床を支援いたします。
総合周産期母子医療センターでの治療
発達の遅延や障害が予測される赤ちゃんに対し、出生早期から良肢位保持や感覚運動体験などの発達ケアにより、運動発達を支援します。また、センター内でお母さんに発達ケアの実際を指導いたします。
整形外科疾患の治療
骨折や変形性関節症などの疾患で手術をうけた患者さんに対し、筋力や関節可動域の維持・改善をはかり、歩行や立ち上がり、トイレ、階段昇降などの日常生活動作の獲得を支援いたします。
脳血管障害の治療
脳卒中によって片麻痺になられた方々に対しては、麻痺の回復過程にみられる連合反応や異常姿勢反射などの要素を抑制し、基本動作に必要な姿勢筋緊張やバランス反応などの正常な要素を引き出す促通概念を用いながら、歩行動作やトイレなどの日常生活動作獲得を目指します。
小児疾患の治療
感染症など重度の疾患で入院している子供さんたちに対し、基本動作やバランスなどの運動発達の支援を行います。また、ベッド上安静を余儀なくされる子供さんに対し、関節拘縮などの二次的合併症を回避するために関節可動域訓練や、座位訓練などを行います。
呼吸器疾患の治療
COPDの急性増悪や誤嚥性肺炎などの疾患で入院した患者さんに対し、呼吸法の習得や排痰方法、筋力トレーニング、息切れが起こりにくい日常生活動作の習得を支援いたします。
心臓疾患の治療
急性心筋梗塞、心不全、狭心症や弁膜症に対する開胸術後の患者さんに対し、歩行練習や筋力運動だけでなく再発予防のため生活指導など、包括的リハビリテーションを行います。
がん患者のリハビリテーション
がんによる障害に対して患者さんのQOL(Quality Of Life:生活の質)が保てるように支援いたします。手術後におこる障害を予防する、または早期からの対応によってより早い回復を得ることができるようにします。また障害の予防や緩和、あるいは能力の回復や維持を目的にあらゆる状況に対応していきます。


作業療法(occupational therapy)の紹介

病気や事故を負った方々を対象に、今後生活をしていくために妨げになっている事柄(身体的・心理的・社会的な適応性等)を評価し、日常生活動作訓練を中心に、様々な作業活動を用いて治療、訓練を行います。「作業」は生きていくための必要な条件としてとらえ、「何かをしている、何かをして時間を占める」ということを意味します。生きていくための必要な条件としての行為(作業活動)とは、労働、日常生活上の行為だけでなく、趣味、遊び、創造活動など、人が人として生きていくために行うあらゆる活動を指します。それら全てが作業療法の治療手段であり、達成目標となります。
また障害があっても残された機能を最大限に活用し、日常生活動作や家事動作、仕事への復帰をめざした訓練、在宅障害者や家族に対する指導、援助も行います。

作業療法室風景作業療法室風景

 作業療法の流れ

1.主治医より依頼
2.状態の把握(評価)
3.治療・訓練

 評価

現在の状態を把握するために、以下のような評価・検査を行います。
身体機能身体全体の状態を調べます。麻痺の有無、手足の動く範囲
筋肉の力の程度、感覚の状態 等
精神機能理解したり、判断したりする状態を調べます。見ること、聞くこと、考えること、話すこと、覚えること 等
日常生活動作生活に必要な動作を調べます。食事動作、排泄動作、整容動作
更衣動作、入浴動作 等
発達チェック発達の遅れの有無を調べます。運動機能、精神機能、認知機能 等
その他個々の生活に応じ必要な行為を調べます。家事動作、仕事のこと、趣味のこと 等
これらを基に全体の状態を把握し、作業療法での治療内容を決定し訓練を行います。

作業療法で行う治療内容とは:

対象者の身体的・心理的・社会的な適応性等にあわせ以下のことなどを行います。
粗大運動、巧緻動作、協調動作などの基礎的活動身体全体の動き、手先の細かい動きなど
日常生活における個人的活動食事や着替え、洗面などの実際の動作など
生産的および職業的活動職業に合わせた必要な動作など
表現的および創造的活動手工芸などの趣味的な活動など
遊び、レクリエーション活動
認知的、教育的活動判断力や記憶力、学習能力など
なお、訓練は予約制になっており、月~金、決められた時間に行います。

 

言語聴覚療法とは

言葉や聞こえ、食べることに障害をもつ人々の言語や摂食機能の獲得・回復を支援する領域です。人間は様々な障害をもつ可能性がありますが、社会的存在である人間にとってコミュニケーション障害は、社会生活を送るうえで最も困難な障害です。しかし、手足などの障害と違ってその人の外見だけからは理解しにくい障害でもあります。それだけに、これらの障害に立ち向かう人々を支援するには、高度の専門性を必要とします。

対象となる患者さん

言語聴覚室
  • 言いたい言葉や書きたい文字が出てこない
  • 聞いたり読んだりしたことの意味が分からない
  • 言葉の発達が遅れている
  • 声が出にくい、かすれる、発音が不明瞭
  • なめらかに話せない
  • 食べ物をうまく飲み込めない、むせる