高度先進医療センター

ハイブリッド手術室 完成のお知らせ

 2024年9月、当院に13番目の手術室としてハイブリッド手術室が完成しました。
 ハイブリッド手術室とは、手術台と心血管X線撮影装置を組み合わせた治療室のことで、手術室と心血管カテーテル室、それぞれ別の場所に設置されていた機器を組み合わせることにより、高度な医療技術に対応します。
 ハイブリッド手術室の設置に伴い、これまで当院で行なっていた大動脈解離や大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、心房細動による脳梗塞予防目的の経カテーテル的左心耳閉鎖術等には大きなメリットがあります。
 また、現在の当院では行えない構造的心疾患に対する種々のカテーテル治療を導入します。

令和6年12月20日
新潟市民病院 高度先進医療センター長 尾崎 和幸


 新たな手術室の開設に伴い、新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学主任教授 猪又 孝元 先生よりメッセージをいただきました。


ハイブリッド手術室の開設によせて

 心血管病の疾患構造が急速に変わりつつあります。増加の一途を辿る弁膜症と大動脈解離は、背景にある高齢化により負担が少ないカテーテル手術を求めています。ハイブリッド手術室はこれら最先端の治療を可能にするだけでなく、多職種多領域によるハートチームを通じ、新たな循環器診療の顔を作り出します。新潟市民病院の「つむぐ医療」に期待しています。


ハイブリッド手術室で行う カテーテル治療について

大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術
(Transcatheter Aortic Valve Implantation:TAVI

 TAVIは大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法で、開胸することなく、また心臓も止めることなく、主に大腿動脈よりカテーテルを使って人工弁(TAVI弁)を患者さんの心臓に留置します。
 現在、経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会へ実施申請を行い、12月3日付で実施施設となりました。治療開始は2024年末から2025年初旬の見込みです。


患者さん向け情報サイト(外部サイト)のご案内

 大動脈弁狭窄症や、カテーテル治療について、動画などで解説しています。


僧帽弁閉鎖不全症に対する経カテーテル的Edge-to-Edge修復術
(Transcatheter Edge-to-Edge Repair:TEER

 TEERは僧帽弁閉鎖不全症に対する治療法で、開胸することなく、僧帽弁の弁尖を把持して近付けるインプラント(クリップの様なディバイス)を留置します。アプローチ方法は、太ももの付け根の太い静脈からカテーテルを挿入して行われます。
 2024年夏より治療を開始いたしました。

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 僧帽弁閉鎖不全症について解説しています。


ハートチームのご紹介

 ハイブリッド手術室では、様々な職種からなる「ハートチーム」を結成して、組織横断的な医療を提供しています。

メンバー

循環器内科医師、心臓血管外科医師、麻酔科医師、看護師、臨床工学技士、診療放射線技師、臨床検査技師、リハビリテーション技師、管理栄養士、医療福祉相談員

関係部門のご紹介



受診予約
センター
TEL.025-281-6600[平日]
急患外来TEL.025-281-5151
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TEL.025-281-5151